1/700 艦船模型の完成品写真集と作り方の解説サイト

解説!ウォーターラインシリーズ

軍艦模型の写真を並べた画像

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張り線の付け方

 私の場合は、張り線には黒色のテグス釣り糸を買ってきてこれを使用しています。タナゴ・ハエ・ヤマベ用の0.3号(0.09mm径)のものを使用しています。径にはあまりこだわらず入手可能なものを使用するといいと思います。ちなみに航空機模型に使うテグスには0.5号(0.117mm径)のものを用意しています。

張り線用テグス

 張り線は速乾の瞬間接着剤でマスト・旗ポール等にくっ付けますが、接着剤の量は微量にしましょう。接着剤はテグスではなくマスト・旗ポールに点付けする感じがいいと思います。糸の反りの方向にも留意して使いましょう。手早く仕上げるには、WAVE社から発売されている瞬着硬化スプレーを使うのも便利です。

ディテールアップパーツの利用方法

 現在のウォーターラインシリーズには必ず付属されているディテールアップパーツですが、説明書を読んだだけでは使い道が分かりません。最近のキットでは、ディテールアップパーツの使用が説明書で指示されていますが、昔のキットではどのパーツをディテールアップパーツに置き換えればよいか、組み立てる前に自分で判断しなければなりません。特に、九六式25mm機銃やボート類、菊花紋章やイカリのようなパーツは、できるだけディテールアップパーツに置き換えたほうが良いでしょう。

ディティールアップパーツ

マストの作成

 私はマスト類はたいてい直線の真鍮線で作り替えていますが、ピアノ線を使用することもできます。(ピアノ線は硬いので、ニッパーで斬った時に断片が飛びやすく、それを足で踏んだりすると大変危険です。)径は0.3mmまたは0.5mmの物が適していると思います。いずれにしても巻いて売ってある真鍮線・ピアノ線は避けたほうがいいです。直線に切り出してあるものを使用しましょう。接着には普通に瞬間接着剤を使用しています。特に艦首と艦尾にある旗竿は金属線に置き換えたほうがいいです。

空母葛城のマスト類
上の写真は空母葛城のマスト類。全て0.5mm径の真鍮線で作り直してあります。

艦橋の窓を作る

 古いキットの中には、艦橋の窓がモールドされていないものが多数あります。このようなキットの艦橋をディテールアップするにはやはりエッチングパーツに 頼らざるを得ません。ジョーワールド社からそこそこな値段でパーツが販売されていますので、一つ購入されてみてはいかがでしょうか。私も最近購入しまして、さっそく空母蒼龍の艦橋に使用してみました。

窓枠エッチングパーツ

(使用例)空母蒼龍での使用例
窓枠パーツの使用例

駆逐艦等のデカール

 旧日本軍の駆逐艦には必ず、舷側に艦名が白字で描かれていました。(観艦式の時だけと言われていますが)このデカールがタミヤ・ハセガワ・アオシマ各社でまちまちで、統一感がありません。中にはデカールの付属していないものもあります。(秋月など)ピットロードから一通りの船の艦名のデカールが一つになっているものが発売されていますので、 これを使用されることをお勧めします。

艦名デカール

艦載機のディテールアップ

 艦載機の日の丸デカールは、ハセガワの航空戦艦伊勢・日向に付属しているものは白い縁付きになっていますので、これを部品注文して、他の艦に流用するのもいいで しょう。私はこのデカールを4枚も注文してしまいました。(下の写真)風防を透明パーツ化したい場合は、フジミ模型から1/700の透明パーツによる艦載機セットが発売されております。また、0.2mm径ぐらいのピアノ線でアンテナを立てて、テグスで張り線をしてみるのも低コストでいいかもしれません。

伊勢・日向の艦載機用デカール

 下の写真はハセガワの航空戦艦伊勢・日向に付属する日の丸デカールを使用した艦載機の写真です。やはり大戦後期の緑色迷彩の艦載機には白フチ付きの日の丸が欲しいところですね。ここにプロペラのエッチングパーツを追加すれば、かなり精巧な仕上がりが期待できます。

白ふち付きデカールを使用した艦載機

旭日旗の自作

 1/700艦船模型のキットに付属する旭日旗のシールやデカールにはそれぞれ欠点があります。まず、シールの場合、ツヤがない、厚みがある、付属していないキットもあるのでシールに統一できない。デカールの場合は見栄えは良いのですが、決定的に耐久性に乏しく、乾燥後手を触れようものならボロボロと崩れ去ってしまいます。もし、パソコンプリンターをお持ちなら、旗シールの自作に挑戦してみられてはいかがでしょうか。

1.写真画質で印刷できる、一番紙厚の薄い用紙を用意しましょう。家電量販店にならどこにでも売っていると思います。私は12枚入り400円程度の写真シールを購入してきました。もちろん写真画質で印刷できるものです。

写真シール

2.MSワードから、国旗マークを印刷します。なぜMSワードなのかというと、ワードは印刷する図面をきれいに縮小して印刷してくれるからです。国旗の原画は大きめの物がいいでしょう。Wikipediaあたりから拾ってきたものでいいでしょう。(ただし、出来るならば国旗の色合いは明るい目に変更しておいた方がいいでしょう。原画のままでは赤が紅色みたいに印刷されてしまいます。パソコン画面上の旭日旗はかなり明るい色に変更したものです。)それをワード文書に貼り付けて縮小して印刷します。

MSワードで旭日旗を作成

3.国旗シールを用紙から切り抜いて、テグスを挟み込むように貼り付けます。そして、それを国旗用ポールに瞬間接着剤で貼り付けます。下が完成写真です。この方式だと、旭日旗以外にもどこの国の国旗でも作ることができます。

旭日旗を取り付けたところ

3.塗装について

5.墨入れと汚し

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