1/700 艦船模型の完成品写真集と作り方の解説サイト

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軍艦模型の写真を並べた画像

1.用意するもの

ピンセット

 細かい作業となる1/700艦船模型の組み立てには、ピンセットが必要不可欠です。私はタミヤ製のツル首のピンセットを二種類使い分けています。(タミヤツル首ピンセットとタミヤ精密ピンセット(ツル首タイプ))機銃などの細かいパーツの接着には精密ピンセットを、大きなパーツの取り付けやデカールを台紙からはがす時などには、黒い方のピンセットを使用しています。ピンセットの先は傷みやすいので、取り扱いには特に気を付けましょう。

ピンセット
上の写真、左がタミヤツル首ピンセット、右はタミヤ精密ツル首ピンセット。

デザインナイフ

 デザインナイフ(またはアートナイフ)はプラモデル制作には必須の道具です。パーツの切り離しから整形、切断、継ぎ目消しなど幅広い用途で使用します。主にタミヤ製のデザインナイフとオルファ製のアートナイフが流通していますが、好みに応じてどちらを使用されてもいいと思います。デザインナイフは長く使っていると、刃の切れ味が明らかに落ちてきますので、替え刃も必ず一緒に購入しておいて、新しい刃とマメに交換するようにしましょう。

アートナイフ
写真はオルファのアートナイフと替え刃ケース。

カッターマット

 模型制作にはデザインナイフなどを使いますから、その下に敷くカッターマットは必須の道具です。私は下の写真のように3枚も持っていますが、高級なものを買わなくともダイソーの商品1枚で十分です。(実は3枚ともダイソー商品)カッターマットはパソコンのマウスパッドとしても流用できたり何かと重宝します。

 使用上の注意点としては、汚れをふき取るのにMrカラーの薄め液を使ってはいけないということです。汚れだけでなく表面の格子模様まではがれ落ちてしまいます。

カッターマット

アルミ製定規

 マスキングテープやプラ板を直線に切り出す時に使う定規は、金属製のものが望ましいです。理由は、プラスチックやアクリル板製の定規にデザインナイフやカッターを当てて切り出すと、定規ごと切れてしまうことがあるからです。

 筆者はアルミ直尺アル助30cmという商品を使っています。
これだとデザインナイフやカッターを当てて切っても大丈夫なので便利です。

アルミ製定規アル助30センチ

ニッパー

 ニッパーはランナーからパーツを切り離す時に使用します。きれいに切り離せないと仕上がりまで汚くなるので、模型店で売っているタミヤ製など切れ味の良い商品を使用しましょう。また、マストの制作に使う真鍮線の切断にもニッパーを使用しますが、これは金属でも切れる刃の頑丈な物を使用しましょう。(写真右端のものは 金属切断用に使用しているもの。)プラスチック用のニッパーでは刃がこぼれて一発でダメになってしまうのでよく気をつけましょう。

ニッパー

ピンバイス

 小さなドリルです。艦首艦尾の旗竿やマストの処理などに0.3mm~0.4mm径のものを使用しますので、最小0.3mm径のドリルを使用できるものを買いましょう。その他、舷窓(船体両脇の小窓)のモールド強化(0.6mm径程度が好ましいです)や接着部分の穴を大きくする時にもピンバイスを使用します。キットにも時々、1.0mm径や1.5mm径のドリルで穴を開けるような指示があるときがありますので、これらの太さのドリルも用意しておいたほうがいいでしょう。(100均で売っています。)また、ピンバイスを使用するときは、ドリルをなるべくピンバイスの奥まで差し込んで短くして使用しましょう。特に細いピンバイスは、簡単に折れてしまいますので要注意です。

ピンバイス

 写真左から、ドリルの刃セット、差し替えタイプのピンバイス、1.0mm径ドリル、0.5mm径ドリル。なお、差し替えタイプのピンバイスのドリルの先が曲がっているように見えるのは、瞬間接着剤の点付けに普段これを使用するために、ピンバイスに曲がった金属線を挿しているからです。

 まず、広い面積を塗るときに使う平筆、次に比較的狭い面積を塗るときに使う細平筆、あとは細かい塗り分けをするときに使う面相筆、救命ボートや艦載機の ような非常に細かい塗り分けを必要とするときに使う極細面相筆(模型店で売っている物よりも、画材屋さんで購入した方がいいでしょう。私はARTETJE(アルテージュ)社のNostシリーズPR-5/0-06を使用しています。)、この4本があれば十分だと思います。もし、白を塗るときに筆に残った他の色の塗料が混ざってしまうのが気になるようであれば、白専用に筆を用意するのもいいと思います。

筆

 写真右のビンは筆洗い用のシンナーが入った専用のビンです。中に繊維質のものが入っていて、筆に残った塗料をきれいに洗い落とせます。これはガイアノーツから販売されている「G-01n newブラシウォッシュ」という商品です。私のお勧めです。

接着剤

 主にタミヤセメントと速乾の瞬間接着剤とゼリー状瞬間接着剤の三種類を使用しています。タミヤセメントには溶剤が含まれていますので、接着後の強度が稼げます。その反面乾燥にかかる時間が長いのが欠点です。MrセメントSは流し込みタイプの接着剤で、空母の飛行甲板と船体を接着する時などに重宝します。瞬間接着剤は、乾燥にかかる時間が非常に短く、接着面積の狭い場所でも強力に引っ付くので、主に細かい部品の接着に使用します。ゼリー状瞬着は、硬化するまでに少し時間が掛かるのと粘性があるので、仮止め後に位置修正が必要な、対空兵装や艦載機や救命ボート類などの接着に便利です。なお、瞬間接着剤を使用する時は、チューブから接着剤が一気に噴き出すのを防ぐために、直接接着面に塗るのではなく、待ち針などの先に微量だけ取り出して、それを間接的に接着面に塗るようにしましょう。

接着剤

瞬間接着剤4個入り

瞬間接着剤は100均で売っているこのように小分けにされた商品がお得でお勧めです。瞬着はしばらく使わないでいて、思い出して使おうと思った時にはカチカチに固まっていたりする事が多かったりしますので。

ラッカーパテ

 タミヤのラッカーパテはパーツ間のすきま埋めに使用します。1/700艦船模型の場合、底板と舷側部分のパーツとの間にすきまができるものが多いので、このすきまを埋めるのにラッカーパテは必ず使用します。なお、ラッカーパテはチューブからそのまま使うよりも、あらかじめMrカラー薄め液で薄めた「溶きパテ」状態で使うほうが便利です。このラッカーパテで埋まり切らなかった小さな溝は、瞬間接着剤を流し込んで埋めてやると良いでしょう。瞬間接着剤の樹脂がパテの代わりになります。

パテ
写真左はタミヤのラッカーパテ。右は溶きパテを入れて使っている塗料の空きビンです。

マスキングテープ

 タミヤのマスキングテープがお勧めです。細かい塗り分けには細いテープを使用します。逆にエアブラシ塗装で広い面を覆い隠したい場合には幅広の物を使用します。市販の物よりもさらに細いものが必要な場合は、テープを一度カッターマットに貼り付けて、定規を当ててデザインナイフで細く切り取って使用します。マスキングテープはプラモデル専用のものを使用しましょう。また、マスキングテープはなるべくホコリをかぶらない場所に保管しましょう。そこら辺に放置しておくと、テープの側面にホコリがくっ付いてマスキングテープの用を為さなくなってしまいます。

マスキングテープ

幅広のマスキングテープ

エアブラシを使う時には、このような幅広のマスキングテープを使うこともあります。

塗料

 塗料には、主にGSIクレオスのMrカラー、タミヤのアクリル塗料、タミヤのエナメル塗料があります。私は主にタミヤのアクリル塗料を使い、墨入れや ウォツシングにタミヤのエナメル塗料を使用しています。独断ではありますが、主に使う塗料としてはMrカラーかタミヤアクリル塗料の二者択一になると思います。ここでは両者の長所と欠点を表にしてまとめてみます。

塗料

写真左から順に、Mrカラー、タミヤエナメル塗料、タミヤアクリル塗料です。中身が使用可能なビンにはマスキングテープを貼って見分けが付くようにしています。

二種類の塗料の特徴
項目 Mrカラー タミヤアクリルカラー
乾燥時間 ○ 短い × 長い
塗装のムラ × 起こりやすい ○ 起こりにくい
塗膜の強さ ○ 比較的丈夫 × 触ると表面がテカってきたり色剥げしたりする
質感 × つや消しにしてもある程度は光沢がある ○ つや消しは全くつやがなくザラザラ感がある
耐ウェザリング ○ ウェザリングで下地がはげることはほとんど無い × 厚塗りしておかないとエナメルシンナーでふき取る時に下地の色が剥げることがある
健康への影響 × シンナー臭が強く自分や周囲の人に迷惑がかかるかも知れません ○ 甘いアルコール臭で健康への害は少ないと思います

 上の表のとおり一長一短です。私はタミヤアクリルカラーで筆塗り塗装していますが、仕上がりを重視する上級者の方はMrカラーでエアブラシを使って塗装される人が多いようです。有機溶剤を長時間吸引するのは体に良くないので、特にMrカラーで塗装される際には換気に気をつけて塗装しましょう。また、Mrカラーで筆塗り塗装される場合には、Mrリターダーマイルドという商品がありますので、こちらを使用して塗膜の乾燥速度を遅くしてやると、塗りムラが減って塗装表面がより美しくなるでしょう。

 一方、タミヤアクリルカラーで塗装される場合には、塗装完了後に水性つや消しトップコートのスプレーを吹いてやると表面が美しい仕上がりになるとともに、塗膜を強化することができるでしょう。これは筆者の経験上かなり効果が出たのでお勧めです。

薄め液

 使用する塗料の種類に応じた薄め液を用意しましょう。だいたい大きい容器に入っているものの方が割安です。Mrカラーシンナーとタミヤアクリルカラー溶剤、タミヤエナメル塗料溶剤、この三種類があれば大丈夫でしょう。筆洗いにはMrカラーシンナーを使用します。塗装にタミヤアクリルカラーを使っている場合でも、筆洗いにはMrカラーシンナーを使用されたほうがきれいに塗料を落とせます。タミヤエナメル用シンナーは、墨入れ・ウェザリングに使用します。写真後ろにあるラッカー薄め液はプラスチックを溶かしてしまうので、プラモデルの製作には使用できません。

薄め液

 写真手前左から、タミヤエナメル用シンナー、タミヤアクリル用シンナー、Mrカラー用シンナー。奥はペンキ用ラッカーシンナー(プラモデルには使用不可)。

やすり

 やすりには紙やすり(サンドペーパー)と棒やすりの二種類あります。紙やすりのほうは400番と800番の耐水ペーパーがあれば通常の使用には不自由しないと思います。仕上げには時々1000番あたりを使うかもしれません。紙やすりはかならず耐水のもの(見た目黒っぽい紙やすりが耐水)を買いましょう。紙やすりが目詰まりを起こしても、繰り返し水で洗い流して使用できますのでお得です。メーカーはどこのものでも大丈夫でしょう。よく削れるからと、あまり目の粗いペーパーは使用してはいけません。また、棒やすりはどうしても必要と言うわけではありませんが、パーツを平面に削りたいときや、真鍮線・ピアノ線を削るときなどに重宝することがあります。100均で売っている棒やすりを一本用意しておくと便利な場面があるかも知れません。

紙やすり

 紙やすりはタミヤからはフィニッシングペーパーという名称で販売されています。写真奥の左から順に、400番、600番、800番、数字が大きいほど目が細かくなります。写真手前に並べてあるのは、紙やすりを両面テープで貼って繰り返し使える「タイラー」という便利な商品です。

調色スティック

 タミヤ調色スティックは、塗料の調合やかくはんには欠かせない逸品です。塗料ビンを振って混ぜると、フタの部分に塗料が付着してそこから固まっていくので良くないです。必ず、このような調色スティックを使ってかき混ぜるようにしましょう。

調色スティック

糸切りバサミ

 私はタミヤのエッチングパーツ切断用ハサミで、張り線のテグスを切っています。裁縫用の糸切りバサミでも構いませんが、テグス切りにはなるべく精密に切れるハサミを用意しましょう。あるいは100均で売っている鼻毛切りバサミでもいいかも知れません。

糸切りバサミ
上の写真はタミヤのエッチングバサミです。

瞬着硬化スプレー

 小さい容器の割に結構いい値段するこの瞬着硬化スプレーですが、艦船模型の空中線張りの作業で大活躍します。マストとマストの間に瞬間接着剤で黒のテグスを接着してテンションを張った状態で、乾いてない瞬間接着剤の上にこのスプレーを一瞬シュッと吹くだけで固まります。本当に一瞬吹くだけでいいので、この量でも無くなりません。

瞬着硬化スプレー

 これは必須の道具とは言いませんが、あると確かに便利な商品です。

2.組み立てについて

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